「手ぶらで生きる」のブックレビュー
こんにちは!自己啓発本の虫な私です。
最近の「はっ!」とさせられた本を紹介したいと思うのですが、
今更ながらミニマリストで有名なしぶさんの「手ぶらで生きる」を読みました。
今まで避けてきたミニマリズム本
もともと、私自身も物は何でも手放す断捨離気質だったんですが、今までこういった類の本は避けてきました。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」、「最小限主義」とか読んできたんですが、「余白」を楽しむ主旨が強く全く共感できなかったからです。
私にとって、モノやタスクを手放す目的は、
1日の3/4を業務で失った時間を取り戻すための手段です。
1日平均16時間くらい働いて、残り8時間をどう健康的に、快適に、精神を安定させ過ごすか。
物を減らす、タスクを減らすのは全てその為です。
部屋がガラーンとしてるかなんて正直超どうでも良いのです。
その考えに、深く刺さってきたのが今回紹介するしぶさんの「手ぶらで生きる」という本です。
勘違いされがちなミニマリストとは?
ここで必ず解説しておきたいのが、「ミニマリスト」「ミニマリズム」の定義です。
世の中的には「物をとにかく持たない人」というイメージが先行していますが、まったくもって間違っています。
それゆえ、勘違いした変な「かぶれ」も多く、そういった人ほど「ミニマリスト」という言葉を使いたがります。
↓強烈に皮肉ったお気に入りの記事です。
www.rupannzasann.com
しぶさんの本でも改めて「ミニマリズム」の概念が解説されていますが、重要なのは「ミニマリズム」とは手段や考えであり、ゴールではない、ということです。
「物を持たない」のは、それによりいっそうビジネスなどにフォーカスし集中して成し遂げたい目標を実現するための過程です。
「物を持たない」のがゴールではなく、むしろ大事なのは、それにより何を実現するかなのです。
よって、正しく「ミニマリズム」を理解している人は、だいたい自身のことを「ミニマリスト」とは言いません。
日々やっている「手離す」作業は、日々生きてゆくためのただのルーチンワークです。
朝起きて、ご飯食べて、顔洗って、トイレに行って、、、 それらをいちいちドヤ顔で解説する人が「自称ミニマリスト」です。
本当に「ミニマリズム」を実現している人は、「何をするか」でなく「なぜ」そうして、「何を実現するか」を語ります。
しぶさんの著書は、そこにフォーカスが当たっていて非常に共感できる内容でした。
子持ちコンサルママに刺さった5つのこと
冒頭に沿えたように、私は自己啓発本の虫です。
どこかで聞いたことあるものは「知ってるー」となるので、私にとって気づきになったものを絞って紹介します。
15 「出口戦略」を考えて増やす 中古の口紅すら売れる「シェアの時代」に必要なスキル
これは、モノに対し「そもそも入れない」にフォーカスしている私には弱い観点です。
「最新i-phoneを買っては売る→買っては売るを繰り返した方が、結果的なハイパフォーマンスの機体をお手頃な値段で使用できる」といったことをまこなり社長がYoutubeで紹介していました。
「無駄な時間」をゼロにする最強のアイテム 10選
最近ベビー用品や家電でもレンタルは進んでおり、私もかなり使った方ですが、
やはり私も昭和世代の人間ですので「シェア」でなく「所有」の感覚にまだまだ捕らわれているなーと改めて所持品に対し
- 「中古」「譲ってもらう」「売り渡す」という手段で置き換えを検討する
- そのためには一定期間使用しても付加価値が下がらない、といった自分の物の選択基準を再定義する(より、上質なものの導入検討)
といったアクションに繋がりました。
(時間がないことが多いので、買って、処分する方がずっと楽で早いんですけどねー)
19 消費する側から、生産する側にまわる 消費はドラッグと同じ「不健康な快感」
社畜である私は、この解説文の「奴隷」というワードにビビビ!っと反応しました(w。
いつもいつも解放されたい、と思っているのに、こういうことやってるから奴隷になるのね!
確かにブログを書いたり、走ったり、粗食を作ったりはお金かからないものね!という超個人的な納得ポイントにはまりました!
金が掛からず、幸福度に貢献が高い、当たり前ですがその原則ルールを日々のルーチンに反映させて頂きました。
33 「一点豪華主義」と「コンフォート原則」を守る シンプルで満足度の高いお金の使い方
ここで刺さったのは「毎日長時間使うものにお金を多く使ったほうが幸福度が高い」というワードです。
最近友人からフルラのポーチを2つ頂いたんですね。
すごく地味な色目だけど本当にキレイで、手に取るたびうっとり、閉じる時にもうっとり、しまう時にもうっとり、ということで
やはり良いものは触れるだけで幸せになるのだなーと思うことがありました。
なので、基本持ち物は少ない私なので毎日触れるものだけは、グレードアップしてこの幸せ時間を増やすことが今後の目標になりました!
34 3択に絞る 選択肢を減らして「不幸の迷宮」から抜け出そう
35 足るを知らなきゃ富めない 「最大化人間」より「満足化人間」になる
3択に絞る、忙しい人ほど日々徹底してやらなければならないと感じました。
労力だけでなく、無駄に期待値を上げたせいで、満足度が下がり、無力感が生まれるとか、不幸しかないですね。
「身の丈」にあったコンパクトでスマートな生活を目指しているので「3」というキーワードは心に刻みました。
(提案でオプションを3つ用意する、というのはよく聞いてたんですけどね)
35も同様に「身の丈に満足する」ための心意気が書かれています。
「豊かに生きる」とは何か、それは最大公倍数で決まるものではない、という気づきをくれます。
最後に
時間制限の中走り書きで書いた、気になったメモでしたがいかがでしょうか?
しぶさんの本著で読みやすかったのは、やはり「なぜ それに至ったのか」という彼のコンセプトがはっきりしているからです。
ここが理解できないと、同じ理屈が自分に適用できるのか?読者は一人で想像相撲をしないといけません。
しぶさんのこだわりは全てで50紹介しており、今回紹介したもの以外も非常に参考になる視点が多く学びの多いものでした。
なお、読んで終わり、ではなくこれを読んで「自分はどうするか?」が重要です。
そういったベビーステップとしての事例も多く盛り込まれているので、まだ読んでいないミニマリズム思考をお持ちの方はぜひ手に取って頂きたい1冊です!